スタートアップ企業のウィファブリックは、デッドストックのためのBtoB向けフリマアプリ「スマセル」を来年夏にスタートする。これまで電話やFAXで特定の業者を通じ行ってきた不良在庫の処分を手軽にスマホで行えるようにすることで、新たな市場開拓を狙う。11月にベンチャーキャピタルのKLaBベンチャーパートナーズと日本ベンチャーキャピタルの2社から数千万円を調達。開発資金に振り分ける。福屋剛ウィファブリック社長は繊維商社の瀧定大阪出身で15年3月に創業した。「不特定多数のニーズに対応する生地や繊維製品はビジネスの構造上、在庫が残りやすい一方で、作り手には他の産業以上に思い入れがあることも多い。スマホを活用することで、“不良在庫”ではなく有効なリソースとして再生したい」と意気込む。来年夏のスタート時には有力繊維商社が参加することが決まっており、今後はグローバル展開や繊維製品以外にも広げる考え。