ファッション
連載 パリ・コレクション

今、パリコレは若手が面白い!第2弾「パスカル」

 ここ数シーズンのパリ・ファッション・ウイークでは、「ヴェトモン」や「コーシェ」など新たな才能が続々と頭角を現している。2017年春夏はそんな若手デザイナーたちの活躍が定着し、彼らのブランドがパリコレ序盤の大きな目玉になった。ここでは、特に今後の飛躍が期待される実力派4人を直撃。クリエイションに対する姿勢や思いに迫る。第2弾は、ウクライナを拠点に「パスカル(PASKAL)」を手掛けるジュリー・パスカル。2度目のパリコレでは、レーザーカットを用いた新たな表現方法を提案。ガーリーながらもどこかダークな世界観を作り上げる彼女に、コレクション制作や祖国ウクライナについて聞いた。

ひとつのストーリーを作り、きちんと完成させることが大事

WWDジャパン(以下、WWD):デザイナーになったきっかけは?

ジュリー・パスカル「パスカル」デザイナー(以下、パスカル):もともと建築を学んでいて、デザインの専門教育を受けたことはないの。建築のスタイルやテクニック、モノの組み立て方をよりソフトで日常的な何かに落とし込めないかと模索していたときファッションに出合った。建築で培った、正確で合理的なアプローチが服作りにも生きているわ。

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