官民一体で大阪を盛り上げるイベント「御堂筋ランウェイ」が11月に開催された。日曜日に目抜き通りの御堂筋を封鎖し、400メートルのレッドカーペットを敷き、ファッションショーや五輪メダリストによるリレーパフォーマンス、伝統芸能などを披露した。中でも目を引いたのが、スタイリストの長瀬哲朗がディレクションし、コスチュームデザイナーの齋藤弘純(Woora Front)がデザイン・制作した「フューチャーコレクション」だった。モデルに加え、セグウェイを乗りこなすパフォーマーらの衣装も手掛け、監修を魅了した。
長瀬は斎藤の魅力について、「僕が衣装やコスチュームを製作するとき、エンターテインメント性が高いものを求められるときには、弘純君と組むことが多い。仕事がすごく的確だし、デザイナーでありアーティストでありダンサーであり、いつも新しいことをしている。作るものもぶっ飛んでいて面白いし、世の中の流れに流されていないのがいい」と話す。知り合ったのは17年前。彼が18歳の頃で、6年前から仕事で協業するようになったという。今回、過去・現在・未来をテーマにしたランウェイの中で、未来パートを任された際にも、「弘純君となら面白いことができる」とすぐにオファー。「未来=フューチャリスティックをファッションで表現するとしたら、引き算で、ミニマムでモダンなものになる。ただし、今回は大通りで披露するものなので、繊細なものを作っても分かりにくいので、よりエンターテインメント的にしてほしいと伝えた。僕はSFのカルトムービーが好きなので、そこに登場するキャラクターを作り上げる感じでといっていたが、実際にこの衣装を使って映画を作ったら面白くなると思った」と振り返る。