映画やドラマと幅広く活躍する17歳の俳優、清水尋也。中学生で役者を始め、14歳で中島哲也監督の映画「渇き。」に出演し、注目を集める。2016年は映画「ちはやふる 上の句/下の句」に出演。17年春は映画「ハルチカ」への出演が決定するなど、さらなる飛躍が期待される注目の若手俳優だ。そんな彼に俳優を始めたきっかけから今後の目標、ファッションや美容のこだわりを聞いた。
WWDビューティ(以下、WWD):さまざまなで活躍しているが、俳優を始めたきっかけは?
清水尋也(以下、清水):もともと兄(清水尚弥)が僕より先に役者の仕事をやっていて、たまたまその兄の出演映画の試写会で、今のマネージャーに「役者やってみないか」と誘ってもらったのがきっかけです。ある日事務所でレッスンがあるからと誘われて、最初は行くのは嫌だったのですが、それが思っていた以上に楽しくて。それでやってもいいかなと思い始めました。それが中学生になったばかりの頃で、今は仕事を始めて5年目になります。
WWD:仕事をやっていて楽しい?
清水:俳優は役を通して、どんな職業にも人柄にも何にもなれるので、普通の人生では経験できないことをたくさん体験できることが楽しいです。だからやったことない役は常にやってみたいと思っています。
WWD:仕事でつらかったことはある?
清水:それはたくさんありますね(笑)。中でも映画「渇き。」の現場はつらかった。その時はまだ中学2年生で、精神的にもやわだったので。中島哲也監督は怖かったし、「ヘタくそ」「芝居がつまらない」などとすごく怒られました。
WWD:それでも、もう一度中島監督の現場に行きたいと思う?
清水:それは思いますね。今考えると当時の僕は演技もできなくて、それで怒られるのは当然のこと。完成した映画はものすごくよかったし、あの映画のおかげで僕自身も注目されて、自分のターニングポイントになった作品なので、また機会があればぜひご一緒したいです。
WWD:憧れの役者はいる?
清水:染谷将太さんは憧れです。最初、役者を始めた時は「ダメだったら辞めればいいや」とほんとに軽い気持ちだったですが、染谷さんが主演の映画「ヒミズ」を見たら、その演技がすご過ぎて、そこで本気でやろうと覚悟を決めました。本当に尊敬しています。
WWD:私服もオシャレだけど、ファッションは好き?
清水:ストリートとモードをミックスしたような感じのファッションが好きです。ヒップホップ系も好きでだぼっとしたオーバーサイズのスタイリングもしますね。ブランドだと「THE TEST」とか「PARADOX」がお気に入りでよく買いに行きます。
WWD:ヘアスタイルのこだわりは?
清水:こだわりは特にないのですが、役によって変えています。ずっと髪が長かったのですけど、最近はずっと短めですね。僕自身もヘアをいじることは好きで、一時期、美容専門学校に行こうかなと思っていたこともあります。この仕事をやっていると、ヘアスタイリストさんがいろいろなヘアスタイルにしてくれるので楽しいですね。
WWD:スキンケアはしている?
清水:撮影の現場だと食事がロケ弁当になるので、肌荒れは気にしていて、母親の化粧水を使ったりもします。母親と一緒に新大久保にもよく行くので、そこでフェースパックなど韓国コスメを購入して、使用しています。
WWD:今後についてはどう考えている?
清水:いろいろやって挑戦していきたいですが、犯罪者などの悪役にはチャレンジしたい。僕自身、音楽が好きなので、いつかバンドマンやラッパーの役をやってみたいです。他にもやりたいことはどんどんやっていきたい。最初は何となく始めた役者も今は天職だと思っています。これからもいろいろな現場に出て学んでいき、自分だけの個性のある雰囲気を出せる役者になりたいです。