ビームスとKDDIは2017年1月31日まで、ファッションの歴史40年と携帯電話の歴史30年を掛け合わせたイベントをau仙台で開催中だ。同イベントは、12月28日にオープンしたau仙台のオープニング企画としてスタート。同社が3月25日に公開した、携帯電話誕生30年史を辿るウェブコンテンツ「おもいでタイムライン」と、ビームスが40周年を記念して10月21日に発表した、東京の40年をファッションと音楽から振り返るプロジェクト「トーキョー カルチャー ストーリー」がコラボレートした特別展示を行う。
イベントスペースでは、当時流行したKDDIの代表的な携帯電話とともに、ビームスが制作した各時代のファッションイメージを展示。55インチ18面のマルチモニターでは、「今夜はブギーバック(smooth rap)」を戸川純や野宮真貴、「サチモス」のヨンスなど17組のアーティストが歌い継ぐ「トーキョー カルチャー ストーリー」のミュージックビデオも放映する。同ミュージックビデオは、すでに動画再生回数1000万回を超え、ウェブ上でも話題となっている。
また、ビームス 仙台とデミルクス ビームス 仙台の2店舗でも、同イベントと連動したキャンペーンを実施。ビームスのアプリ「WeBEAMS」でau仙台にチェックインし、ビームスで税別1万円以上買い物をすると、12月31日まで先着で「トーキョー カルチャー ストーリー」オリジナルの「写ルンです」をもらうことができる。さらに1月31日までの期間中、au仙台ではビームスのオリジナルステッカー、仙台のビームス2店舗では「おもいでタイムライン」のオリジナルステッカーを配布する。
両社は、これまで物販での取り組み実績はあったが、イベントでの協業は初。きっかけについて、担当した西原由哲KDDI広報部メディア開発グループ・グループリーダーは「自社の『おもいでタイムライン』とビームスの『トーキョー カルチャー ストーリー』の切り口が、偶然にもとても親和性のあるものだった。どちらもウェブコンテンツだったので、au仙台のオープンに際して、リアルでも何か取り組みたいと思いお声掛けをした。au仙台限定のイベントなので、さまざまな人に見てもらいたい」とコメント。
au仙台は、店舗面積1145平方メートルを誇るKDDI日本最大規模の直営店としてオープン。内装は、メルセデス・ベンツ コネクションやツタヤ トウキョウ ロッポンギなどを手掛ける、窪田建築都市研究所が担当した。従来の通信キャリア会社の店舗とは異なる、木目を基調とした温かみのある空間が特徴だ。2フロアで構成された店舗1階には、キッチンやステーショナリー、東北の雑貨などを集めたセレクトアイテムエリアと、同社初の直営カフェ「ブルーリーフ カフェ」を併設。シボネやトゥデイズスペシャルなどを手掛ける、ウェルカムがディレクションを行う。2階には、通常の携帯電話サービスエリアのほか、ラジオの公開生放送などを行う大型イベントエリアや、水族館や恐竜の映像を楽しめるVR(バーチャルリアリティー)体験エリアを設置。重さ3キロのショルダーフォンやインフォバーなど、歴代端末に触れられるヒストリー展示エリアなども行う。
オープン初日には、大規模な告知をしなかったにも関わらず、12時の開店前に約100人が行列。今後、定期的に商店街と連携したワークショップやイベントなどを企画し、地域に根差した店舗を目指していく。