渋谷109の初売り「7デイズ バーゲン(7DAYS BARGAIN)」が2日スタートした。午前10時の開店を2時間前倒し、8時にオープン。開店前の行列は地下1階の同館エントランス前を先頭に、地下鉄渋谷駅のB2階・副都心線改札近くまで伸び、約1600人を数えた。全員が入場できるまで約40分かかった。
先頭は元日の18時から並んだという19歳の練馬区在住の男子大学生。「109の初売りに来るのは今回が初めて。今年、高校受験を控えた妹のために『ワン スポ(ONE SPO)』の福袋をサプライズでプレゼントしたい」と話した。また、千葉から駆けつけた18歳の女子高生2人組は「毎年109の初売りに来ていて、午前0時から並んでいる。今年で高校生活最後の初売りなので、お年玉を全額(4万円)使い切るつもり。目当てのブランドは『リゼクシー(RESEXXY)』と『デイライル ノアール(DELYLE NOIR)』。共に競争率が高いが必ず買ってみせる」と気合い充分。
開店後18分で福袋が完売した「ワン スポ(ONE SPO)」を筆頭に完売や品薄状態のショップが相次いだ。また。約30分後から福袋の購入者が集まりだし、恒例の物々交換会がスタート。徐々に混雑し始めると「誰か交換して下さい!」とアイテムを持ち上げながら、呼びかける買い物客も。互いに交換した洋服を撮影し、インスタグラムなどのSNSにアップする姿が目立った。常連という19歳の女性客4人組は「今年は例年よりも少しおとなしい印象。とりあえず5組と物々交換をしたがまだまだ。お目当てはワンピース」と意気込んだ。パリから観光で訪れたカップルは「今日の午前0時から並んでいる。年始を日本で過ごすのは初めてだし、こんなにエキサイティングな買い物は生まれて初めての経験」と興奮気味に戦利品を披露した。交換会は午前10時過ぎにピークを迎え、物々交換会コーナーに入りきらないほどの買い物客で溢れかえった。
渋谷109の初売りは、かつては開店前に1万人以上が並んでいたが、この数年は2000人前後で推移している。渋谷109の広報担当は「行列人数は例年通りの印象」としながらも「今年はイメージキャラクターに乃木坂46を起用したことと、クリエイターユニット『ハニーワークス』のポップアップショップがオープンしたことで、恋人へのプレゼントよりも個人買いを目的とした男性客が増加した」と説明した。
なお、「7デイズ バーゲン」は8日まで開催する。期間中は乃木坂46とコラボレーションした限定フレームで撮影ができるプリントシール機のほか、オリジナルグッズのプレゼント企画も実施。9~31日は「ファイナルバーゲン」を開催する。