キャリアコラム

ファッション誌志望を貫いた「ゼム マガジン」編集長の上京物語

 昨今、すっかり明るい話題が少なくなった雑誌業界。相次ぐ休刊やリニューアル、超豪華付録などで何とか生き延びる道を模索する中、“読者に寄り添わない”編集スタイルを貫いているのが右近亨・編集長の手掛けるメンズファッション誌「ゼム マガジン(Them magazine)」だ。「『新しいアイテムを買うための雑誌』ではなく、『新しいファッションを創る雑誌』」という考えのもと、挑戦的なファッションストーリーを軸にした編集スタイルを貫き続けて間もなく3年になる。この編集スタイルは、右近編集長のどのように作り上げられたものなのか。その背景には「メンズクラブ」に憧れた高校時代、編集アシスタント、ライター、放送作家、落語家の弟子、メンズ誌ディレクターなどの多彩な経歴と、一貫してぶれない信念があった。

WWDジャパン(以下、WWD):編集者を志したきっかけは?

右近亨(以下、右近):高校1年の時からメンズファッション誌の編集者になりたいと明確に考えていました。当時「メンズクラブ」の熱心な読者で、フリーの編集者として活躍していた寺崎央(ひさし)さんに憧れていたんです。「メンクラ」で働くにはどうすればいいんだろうと自分で調べたり、手紙を書いて編集部に送ったりしていました。編集者の経歴を見ていると、日本大学芸術学部卒業、早稲田大学卒業などと書かれていたので、まずは東京の大学に行かなきゃいけないんだと思い、北海道から上京しました。

関連タグの最新記事

キャリアコラムの最新記事

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。