第74回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が1月8日、アメリカ・ロサンゼルスで開催された。今年はミュージカル映画の「ラ・ラ・ランド」がコメディ/ミュージカル部門の作品賞や女優賞、監督賞、脚本賞など7冠を達成し、同賞史上最多受賞を記録。その快挙を並んで話題を集めたのが、映画界に貢献した人に贈られる功労賞、セシル・B・デミル賞を受賞したメリル・ストリープによるドナルド・トランプ次期大統領を暗に非難するスピーチだ。
彼女は、多くの外国人によって支えられているハリウッドの多様性をたたえる一方で、トランプ次期大統領が2015年11月の選挙集会で障がいのある記者のマネをしたことを挙げ、「公の舞台に立つ人間、そして権力を持った人間がこんなふうに人を侮辱するということは、ある意味、他人に同じことをやってもいいという許可を与えるようなもので、皆の生活に影響を及ぼす」とコメント。「軽蔑は軽蔑を招き、暴力は暴力を煽る。権力者が弱者をいじめるために自分の立場を利用すると、私たちは皆負けてしまう」と語った。これに対し、トランプ次期大統領は「メリル・ストリープは最も過大評価されたハリウッド女優」などとツイッターで反撃したが、ストリープのエモーショナルなスピーチは多くの人の心に刺さったようだ。ここでは、ファッション業界人やセレブリティーのSNSでのリアクションを紹介する。