伊勢丹新宿本店は1月11日、冬のクリアランスセールを開始した。通常の開店時間の10時30分を前倒して、昨年同様10時15分に開店した。同店によると、10時30分時点の入店客数は約7400人(昨年比約103%)だった。
行列には目的を持って並んだ客が多かった。本館正面口の先頭に並んでいた都内在住の20代女性は、「朝の5時ごろから並んだ。『クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN 以下、ルブタン)』のシューズが一番の目的。『ルブタン』のバッグも、良いモノがあれば欲しい。予算は特に決めていない」と話し、メンズ館の先頭に並んでいた20代の男性は、「朝7時から並んでいる。行列に並ぶのは、今回が初めて。仕事用にビジネスシューズが欲しく、狙っているのはスペインの『カルミナ(CARMINA)』のシューズ。予算は10万円くらい」とコメントした。例年同様、行列客にスタッフがカイロを配る姿も見られた。同社によると、カイロは事前に1万個以上用意しているという。
開店直後は、本館1階のハンドバッグ売り場の「プラダ(PRADA)」コーナーには長蛇の列ができた他、3階の「サカイ(SACAI)」や「メゾン トゥモローランド(MAISON TOMORROWLAND)」などが特に人気を集めた。都内在住の30代女性は、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のジャケットやスカート、パンツなど14万円以上を購入。「列には並んでいないが、目的のモノを購入できた。すぐ買って、すぐに帰るつもりだった」と店を後にした。
同社のクリアランスセールは、値引き時期の適正化などを目的に、2012年の夏セールから他社より後ろにずらしている。
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