イヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump)は父のドナルド・トランプ(Donald Trump)が次期米国大統領に就任するにあたり、自身のファッションブランド「イヴァンカ・トランプ(IVANKA TRUMP)」およびトランプ財団のエグゼクティブ・バイス・プレジデント・オブ・デベロップメント&アクイジションズを退任する。また、ドナルドはイヴァンカの夫、ジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)を自身の上級顧問に起用した他、同夫婦がワシントンに引っ越すとも報道されている。イヴァンカがトランプ政権に加わるかは不明。
イヴァンカは自身のブランドをアビゲイル・クレム(Abigail Krem)社長に託すようだ。同社の管理職クラスからはコメントを得られていない。また、「イヴァンカ・トランプ」のメーンライセンシーであるG-IIIアパレル・グループ(G-III APPAREL GROUP)も今後のビジネスについて不安をあらわにしている。サミー・アーロン(Sammy Aaron)社長兼バイス・チェアマンはイヴァンカがアパレルコレクションにとても深く関与していたと話す。1週間以内に本人と話し合うようだが、「今は全く今後の検討がつかない」とコメント。「たとえ彼女が完全に離れてもビジネスは続けていく」。同社と約3年間手掛けているアパレルラインは好調だという。
小売りアナリストのニール・サンダーズ(Neil Saunders)は「イヴァンカがブランドを去っても、彼女の名前は残るし、彼女が創業したブランドであることには変わらない。彼女の関与は大きかったが、人々は引き続き商品やデザインを求めて買い続けるだろう。しかし、彼女の名を冠したブランドであるため、彼女のイメージは大事。今後の活躍が大きな影響を与えるだろう。特に政治に関わり始めたらブランドイメージが大きく左右される可能性もある」とコメント。一方、マーケティング企業のロバート・パッシコフ(Robert Passikoff)社長は「あまり関係ないだろう。イヴァンカはあくまでも最高経営責任者。服を気に入ればみんな買うだろう」と語る。また、マーケティング会社に勤め、「イヴァンカ・トランプ」ブランドを根強くボイコットし、話題になったシャノン・クルター(Shannon Coulter)は「イヴァンカがブランドを去っても私の意見は変わらない。彼女も夫も公に立つ人物で、政治に関わっている。きちんと記者会見を開き、記者やジャーナリストの質問に答えるまでは、信用できない」と話した。
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