REPORT
「フェラガモ」は都会的ハイセンスの片鱗。次シーズンに期待
「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」は昨年、メンズとウィメンズ、そしてブランドの核たるシューズで3人のクリエイティブ・ディレクターを起用。先陣を切ってギョーム・メイアンが、ミラノメンズで初のコレクションを発表した。
コレクションは、1970年代のムード携えながらも、都会的でモダン。コンクリートグレーを基調に、プロポーションバランスが微妙に異なるスタイルを提案する。主流となったフォームは、タイトなIラインと、そこに若干のゆとりを加えたリラックス。前者にはハイゲージの、後者にはローゲージのタートルニットを合わせてスタイルにメリハリをつけた。
「ランバン」出身のメイアンらしさが光ったのは、さまざまな丈感とフォームのアウター群だ。ストレートシルエットでミドル丈のトレンチやチェスターはもちろん、ドロップショルダーでオーバーサイズのフィールドジャケットや、タイトなクロップド丈のスイングトップまでを用意し、男性に選択肢を提供する。現職就任は11月。コレクションまで実質1カ月半しかなかった今シーズンは、本領発揮とは言い難かっただろう。スタイリングでしか自分らしさを表現できなかったルックも多かっただろうが、センスの高さをうかがわせた。
LOOK
「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」は、2017-18年秋冬ミラノ・メンズ・コレクションを発表した。