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RIZAPグループがジーンズメイト買収 V字回復へコミット

  RIZAPグループがジーンズカジュアルチェーンのジーンズメイトのM&Aに乗り出した。戦略的資本業務提携を結ぶとともに、創業者の西脇健司ジーンズメイト相談役をはじめ、創業家一族の株式(所有割合は計52.62%)について公開買い付け(TOB)をした後、第三者割当増資の全株式を引き受け、ジーンズメイトの親会社になる。RIZAPグループの所有割合は63.99%となる。1月16日の終値209円に対して、TOB価格は160円。すでに西脇家とは合意済みで、1月17日に開始し2月13日に終了する。TOB総額は最低で9億2000万円、全取得の場合で約17億5000万円。第三者割当増資引受額は約6億4000万円で、取得費用の上限は計24億円弱と試算。すでにジーンズメイトの業績回復に向けた課題分析と対策を実行するプランを作成し、グループ入り後、迅速に課題解決に取り組むべく、ジーンズメイトとの戦略的事業資本提携方針も策定している。

 ジーンズメイトは16年11月末現在、全国で94店舗を運営。17年2月期の業績は、売上高95億8000万円、営業損益は3億5000万円の赤字を見込む。09年2月期に最終赤字、10年2月期には営業赤字に転落しており、15年2月期を除き、営業赤字が継続している。単独での改革は難しく、抜本的な経営改革が喫緊の課題だとして、昨年9月下旬から他社との資本業務提携を含めたさまざまな選択肢を検討してきた。その中で、RIZAPグループはアパレルにも力を入れ始めており、マーケティングや広告宣伝などの部分で業績向上に効果があると判断して、今回の戦略的資本業務提携に至ったという。第三者割当増資による調達資金約6億円は、ブランド再構築のために1億3000万円、企画開発や顧客分析力の強化などで7500万円、ECやプロモーション、VMD強化のために3億5000万円、システム系費用で6500万円などに充当する予定だ。
 
 RIZAPグループは美容・健康系のパーソナルトレーニングジムの運営などに加え、ファッション系のM&Aを積極的に進めており、馬里邑、アンティローザ、夢展望、イデアインターナショナル、パスポートなどを子会社化。ファッション・アパレル系の人材も拡充しているところだ。札幌証券取引所アンビシャス市場に上場しているが、今回のM&Aで一部上場企業のジーンズメイトを傘下に入れることになる。ジーンズメイトは買収後も上場を維持する。

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