ビジネス

アリババがLVMHやスワロフスキーなどと提携 偽造品対策を強化

 アリババ・グループ(ALIBABA GROUP)はLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)やスワロフスキー(SWAROVSKI)、サムスン(SAMSUNG)、資生堂、キヤノン(CANON)をはじめとする19社と提携し、偽造品対策を強化する。「アリババ・ビッグ・データ・アンチカウンターフィッティング・アライアンス(Alibaba Big Data AntiCounterfeiting Alliance)」と名付けた偽造品対策グループを結成した。

 アリババは「新しいグループは業界同士の連携を促進するとともに、ビッグデータやテクノロジーを生かして偽造品を排除する」とコメント。模造品対策グループは、中国政府や法執行機関からサポートを得ているという。偽造品をめぐり「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」を傘下に持つケリング(KERING)に提訴されたことがある同社にとって、LVMHと提携するのは大きな意味を持つ。ジェシー・チェン(Jessie Zheng)=チーフ・プラットホーム・ガバナンス・オフィサーは「偽造品対策に最も有効なのはデータ分析だ。この(偽造品との)戦いに勝つには、われわれが一致団結するほかない。世界初のビッグデータを用いた偽造品対策グループに、他の企業にもぜひ参加してほしい。われわれはさまざまな業界から情報を蓄積し、安全でクリーンなグローバルeコマース環境を整える」とコメント。同社は知的財産権を守るため、メンバーにビッグデータの共有や最新技術のサポートを提供し、違反した販売業者はアリババのプラットホームから除外する。その代わりに参画企業は知的財産のノウハウや偽造品対策のデータをアリババと共有する。

【関連記事】
アリババが時計の偽造品メーカーを提訴

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。