「レクサス(LEXUS)」は1月18日、「レクサス・ニュー・タクミ・プロジェクト(LEXUS NEW TAKUMI PROJECT)以下、タクミ・プロジェクト」のプレゼンテーションをベルサール東京日本橋で行った。同プロジェクトは昨年4月にスタート。「レクサス」の根幹にある「日本のモノ作りの支援」の精神に基づき、全都道府県から若い匠の才能を発掘し、地域から日本全国、そして世界へ羽ばたくサポートをするのが目的だ。
「レクサス」は各都道府県の新聞社と組み、各地の若手匠を選考した。それら匠へアドバイスするサポートメンバーは、隈研吾をはじめ、放送作家の小山薫堂やファッション・ジャーナリストの生駒芳子、アーティストの清川あさみ、インテリア&プロダクトデザイナーのグエナエル・ニコラ、意と匠研究所の下川一哉代表らと豪華な顔ぶれだ。サポートメンバーは制作過程で多くの匠を訪れ、さまざまな面からアドバイスを行った。その集大成が一堂に会したプレゼンテーション当日には、各サポートメンバー注目の匠の紹介をはじめ、約230人のバイヤーや業界関係者が来場し、商談を行った。
下川代表が選んだ「注目の匠」は山形県の金寛美による土器“土器七輪”だ。下川代表は「途絶えてしまった縄文時代の土器を復活させたのはすばらしい」と絶賛。生駒は福井県の山口裕弘作キャリーバッグ“茶カバン、旅ダンス(仮)”を選び、その理由を「重くて動かない越前箪笥を軽量化し、動かしたのに驚きました」と述べた。ニコラは高知県の濱田洋直が手掛けたアクセサリーの“ハンドメード ペーパー+リング (HP+リング)HANDMADE PAPER+【RING】(HP+RING)”をセレクトし、「最初見たとき、いったい何かと思った。好奇心を呼び起こすアイデアとデザインに共感した」と述べている。清川は香川県の村上モリローの履物“マツリ(MATSURI)”に注目。「一番欲しいものという基準で選びました」と話した。小山は徳島県の永原レキが手掛けたサーフボード“空海藍サーフボード(空海藍 SURFBOARD)”を選び、「サーフボードと地元工芸の藍染の融合に、作家の生き方を見た」とコメントしている。隈はビデオメッセージで「日本は小さな国だが、多様性がある。それが日本の強みだと思う。このプロジェクトを通してそれを見渡す視点ができた。若い匠には世界を視野に入れて発信してほしい」と強調。
“メード・イン・ジャパン”への注目が高まるこの頃。このような支援プロジェクトを通して、若い感性と職人技が融合した新たな日本のクリエイションが広まっていくことに期待したい。
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