ファッション

社長は23歳 ファッションの学生団体を株式会社化

 ファッション業界を志す学生と企業を結ぶ学生団体「レディー トゥ ファッション(READY TO FASHION)」は株式会社化し、3月に学生向けの求人サービスを始める。企業がアルバイト、インターン、新卒の求人やイベント情報を投稿することが可能な他、学生と企業がコミュニケーションをとることができるSNSプラットフォームを提供する。

 「レディー トゥ ファッション」は2014年に発足した学生団体。「学生と産業を繋げる」というコンセプトに、ファッション業界のプロを招いたイベントの主催をはじめ、若手ブランドの合同展示会の開催、ウェブマガジンの配信、コンサルティングなどを行ってきた。

 社長は、早稲田大学在学中に同団体を設立した高野聡司氏(23)。学生時代にファッションメディアのマネジメントや取材や営業を経験した。ファッションをテーマに活動する学生団体の集合体「ファッション コミュニティ1.0(fashion community1.0)」の創設にも関わった。15年大学卒業後、ファッションECのルビーグループに入社し、新規事業部でファッションメディア「ザ ブラッグ(The FLAG)」を立ち上げた。今月同社を退社し、今後はレディー トゥ ファッションに専念する。

 高野社長は株式会社化の狙いについて「任意(学生)団体として活動していた時は、会社とのやりとりで法人格を持たないため、信用の面でスムーズに進みにくことがあった。学生や会社員のかたわらでは、時間の制約で満足のいく活動をすることができなかった。会社化することで今後、投資家やVC(投資ファンド)からの資金調達も予定している。ファッション業界を志す若者が少なくなった今、業界が結集し、若者に対して業界の魅力を伝えることができるプラットフォームになることを目指したい」と話す。

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