ファッション

バウハウスのDNAを受け継ぐ「テクタ」名作家具展を開催

 アクタス(ACTUS)は、2月18日から一部店舗(新宿店、青山店、二子玉川店、京都店、大阪空港店、六甲店、福岡店)で「ディス・イズ・テクタ‐バウハウスの名作家具展(以下、ディス・イズ・テクタ)」を開催する。

 デザイン史の中で一つの分岐点となった芸術学校バウハウス。この思想と理念を継承し、アーカイブだけでなく新たな製品を生み出しているのがドイツの「テクタ(TECTA)」だ。テクタはバウハウス時代の家具を世界で最も多く制作している。創業者のアクセル・ブロホイザー(Axel Bruchhauser)は“バウハウスの最後の目撃者”と呼ばれ、“ワシリーチェア(WASSILY CHAIR)”で知られるマルセル・ブロイヤー(Marcrl Lajos Breuer)や“スタンダードチェア(STANDARD CHAIR)”を手掛けたジャン・プルーヴェ(Jean Prove)などと深い親交があった。同社はプルーヴェの「素材が何を考えているか」という言葉をヒントに、スチールパイプの荷重がかかる部分を平らにし、カンチレバー(片持ち構造)の強度を上げる特許技術を開発。それを用いて、バウハウス時代に製品化できなかったものの図面やスケッチを元に、よみがえらせたり、バウハウスの思想をアレンジした新たなデザイン製品を発表し続けている。ブロホイザー創業者は、バウハウス時代をはじめとするビンテージチェアのコレクターとしても知られている。

 「ディス・イズ・テクタ」展では、バウハウス・コレクションをはじめとする「テクタ」の製品を展示販売するほか、ブロホイザーが収集した貴重なコレクションや資料を公開する。新宿店では、第二次世界大戦時にごくわずかしか生産されなかった木製の“スタンダードチェア”も展示。会期は3月20日まで。

【関連記事】
■「アクメ ファニチャー」関西初出店 古着イベントも開催
■IKEAが家具下取りサービスを全国で開始

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。