2017年度インターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)が1月23日、パリのパレ・ド・トーキョーで発表された。ウィメンズはニューヨークを拠点にする「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」、メンズはロンドンをベースにベン・コトレル(Ben Cottrell)とマシュー・デインティー(Matthew Dainty)が手掛ける「コットワイラー(COTTWEILER)」が受賞。それぞれ賞金10万オーストラリアドル(約855万円)を獲得した他、ビジネス関連の指導とカプセルコレクションを世界の小売店10店舗で販売する権利を得る。
コトレルは「まだニッチなブランドだが、この賞を得たことでより幅広い顧客にリーチできることを願う。一気に拡大しすぎずに、もう少し販路を広げたい」と語った。「コットワイラー」の作品についてシェイン・オリバー(Shayne Oliver)「フッド・バイ・エアー(HOOD BY AIR)」クリエイディブ・ディレクターは「『コットワイラー』はとてもモダンで、タイムリーなコレクションという点で際立っていた。他ブランドとのコラボも成功している彼らがこの賞を得て、今後どのように発展していくのかが楽しみだ」とコメント。一方、ハーストは賞金は生産効率を上げ、よりサステイナブルな生産体制を構築するために投資するという。スチュアート・マカラック(Stuart McCullough)=ザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)のマネジング・ディレクターは「ガブリエラのコレクションは美しいだけでなく、構造が革新的だった。さらに、とてもコマーシャルでもあり、バランスが取れていた」と話した。
ウィメンズウエア部門の審査員にはブシュラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)「ランバン(LANVIN)」アーティスティック・ディレクターやヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)、メンズウエア部門はオリバー=クリエイティブ・ディレクターやオリヴィエ・ララン(Olivier Lalane)仏「ヴォーグ オム(VOGUE HOMME)」編集長らが務めた。
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