オートクチュール期間中は、プレ・コレクションのプレゼンテーションや展示会もたくさん開かれます。最近はむしろそちらの方が忙しくなる傾向にあります。「ミュウミュウ(MIU MIU)」は今回も装飾満載のコレクションでパワフルです。2017年プレ・フォールを特集した今週号の「WWDジャパン」は、表紙から「大胆不敵なガーリーが最強!」とうたいましたが、「ミュウ ミュウ」におけるガーリーの強度はそれこそ最強ですね。例えるなら、今後3回くらいノームコア台風やミニマリスト・ハリケーンに襲われたてもびくともしない、といった感じでしょうか。それ位、肝の座った強さがあります。
展示会で最初に度肝を抜かれたのは、頭に巻いたベルト。自由です。
続いて気になったのが、マネキンに見る人種の多様性です。肌の色だけではなく、顔の造作含めて明らかにいろいろな国というか、人種の女性たちがそこにはいました。「こういう人、いるよね〜」とマネキンに向かって突っ込みを入れながら見て回りました。
ガーリーは国境を越える、ですね。80年代育ちの私としてはシンディー・ローパー(Cyndi Lauper)の「Girls Just Want To Have Fun」が頭の中に鳴り響き、あの有名な、若者たちが部屋で踊りまくる映像が頭を巡ります。ベースボール・ジャケットにスカート合わせたルックは「Time After Time」の映像の中のシンディーをほうふつとさせますしね。
アクセサリーも装飾満載。なお、バッグはヤギ革の“マテラッセ”が進化してより柔らかい“ミュウメガ”素材がデビューします。柔らかいからこそのこのフォームですね。
こちらのナンバー入りクラッチも人気が出そうです。
ちなみに、「ミュウミュウ」ではこのシューズが“バレリーナ・シューズ”と呼ばれています。全然踊れなそうで素晴らしい(笑)