毎年この季節になると、世界中からショコラティエが日本に集まってくる。その中から、バレンタインデー用ギフトにふさわしいパリ発ショコラティエ3つをチョイス。それぞれのショコラティエの技が凝縮された新作ショコラをはじめ、オリジナリティーあふれるパッケージなどを紹介する。
JEAN-PAUL HEVINキスやフレンチカンカンで表現する“フレンチ タッチ”
フランスの華やかでユーモラスなイメージを表現したボックスに注目
期間限定ボンボンショコラの“キス フロム ジャポン”は日本の国旗をイメージ
ムーラン”はムーランルージュを彷彿とさせる赤い風車をプリント
「ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HEVIN)以下、エヴァン」は、日本国内の高級チョコレートブームの火付け役として注目を浴びている。照明を落としたシックな「エヴァン」のブティックはジュエラーさながら。そんな空間でカカオへのこだわりと独特の美的センスが光る宝石のようなショコラを提案している。今季は「フレンチ タッチ(FRENCH TOUCH)」をテーマに、キスマークやフレンチカンカンを描いた華やかなボックスでフランスらしさを表現。
定番の他、特別限定フレーバーとして、ジンジャーの辛味がアクセントの“キス フロム ジャポン”やターメリックを利かせたハート型の“クール レ ルージュ”、フランボワーズに四川山椒が隠し味の“ムーラン”など、10つの限定ボンボンショコラが登場した。
それらの詰め合わせをはじめ、フレンチカンカンを踊るダンサーをあしらった“タブレットノワール カンカン”やトリュフの詰め合わせ“ボワットゥ トリュフ ドゥ トリュフ”、粒々のショコラを満たした缶にリップ型のショコラを詰め合わせた“ボワットゥ モナムール”など幅広いラインアップだ。
価格(全て税込み)はボンボンショコラが各452円、キスマーク(フレンチ キス)またはフレンチカンカン(カンカン)の詰め合わせが2841~7597円(6~19個入り)。タブレットは897円、トリュフの詰め合わせが3500~3991円など。2月14日まで、「エヴァン」全ブティックおよびオンラインブティック、全国一部百貨店の催事店舗で販売する。
READ MORE 1 / 2 パリのランデヴーから思い描いた4つのシーンをお届け
LA MAISON DU CHOCOLATパリのランデヴー・シーンをフレーバーに閉じ込めて
カフェやカクテルなど、パリのランデヴーをイメージしたフレーバーが登場
フランボワーズとすみれやバラのフローラルな香りがミックスされた“フルール プレズィール”のイメージ
パッケージには美しいパリの街並みのシルエットが描かれている
「ラ・メゾン・デュ・ショコラ(LA MAISON DU CHOCOLAT)以下、メゾン・デュ・ショコラ」は、今年創業40周年の老舗ショコラ専門店だ。当時パリには高級ショコラティエはなく、そのパイオニア的存在といっても過言ではない。世界各都市にブティックがあるが、パリ郊外のアトリエで熟練の職人がショコラ一つ一つを手作りしている。2012年以降はシェフ・パティシエ・ショコラティエのニコラ・クロワゾー(NICOLAS CLOISEAU)がショコラの概念を超えるさまざまなフレーバーを提案。その洗練された独創的でバランスのとれた味わいは多くのファンの心をつかんでいる。
「メゾン・デュ・ショコラ」からは、「ランデヴー ア パリ(RENDEZ-VOUS A PARIS)」をテーマに、ランデヴーから思い描いた4つのシーンをショコラで表現。ハワイアン・コーヒーの風味の“アン キャフェ=コーヒーを一つ”、公園で売られているリンゴ飴をイメージさせる“パリ スクレ=秘密のパリ”、バラやスミレのブーケにフランボワーズの酸味を加えた“フルール プレズィール=お花を、ただ楽しむために”、バーでの優雅なカクテルタイムを表現したレモンバジルとローズマリー風味の“コクテル シック=1日の終わりのカクテル”が登場した。エッフェル塔をはじめパリの街並みをシルエットで描いたいロマンチックなボックス入り。
価格(税込み)は2187~8208円(5~30個入り)。「メゾン・デュ・ショコラ」のブティックおよびオンラインブティックで2月14日まで販売する。
READ MORE 2 / 2 パリの老舗の定番フレーバー4種類は1890円
LADUREEオリジナル紅茶のフレーバーを堪能するバレンタイン
新フレーバー4種類入りのボックス“コフレ・アメリ”
“フランボワーズ”“ピスタッシュ”“ローズ”“テ・ウジェニー”のフレーバー入りの“コフレ・アナイス”
9種類の定番フレーバー入り“コフレ・アンナ”
4種類のショコラ・マカロン入り“コフレ・オロール”
「ラデュレ(LADUREE) 」は1862年にブランジェリーとしてパリ・ロワイヤル通りに創業した。その後、パティスリー兼カフェへと生まれ変わったラデュレの内装はオペラ・ガルニエの天井画などを描いたジュール・シェレ(JULES CHERET)によるもので、その優雅なたたずまいは今でもロワイヤル店に残っている。「ラデュレ」といえばマカロンで知られるが、メゾンのシェフ・パティシエールであるクレール・アイッツレール(CLAIRE HEITZLER)はショコラも手掛けている。今年のバレンタインにはオリジナル紅茶のアンフュージョンを加えた新フレーバー4種類が登場。中国とセイロンの紅茶にバラの花や柑橘類をミックスし、バニラとシナモンでアクセントを付けた“テ・メランジェ・スペシャル・ラデュレ”をはじめ、中国の紅茶にバラやジャスミンの花、柑橘類、はちみつやドライフルーツの香りづけをした華やかな“テ・マリー・アントワネット”、緑茶にミントやジンジャー、オレンジフラワーやバラの香りを含ませた優雅でオリエンタルな“テ・ミル・エ・ユヌ・ニュイ”、セイロンのクチャにカラブリアのベルガモット風味を付けた“テ・アールグレイ”はガナッシュ仕立てでダークまたはミルクチョコレートでコーティングされている。これら4種を詰め合わせたのが“コフレ・アメリ”で1860円。「サロン・デュ・ショコラ 2017」と「伊勢丹スウィーツコレクション 2017」で限定販売する。
定番フレーバー4種類を詰め合わせた“コフレ・アナイス”は1860円、8種類の定番フレーバーと1種類の新フレーバー入りの“コフレ・アンナ”は3610円でラデュレブティックをはじめ、各種イベントで販売。4種類のショコラ・マカロン入りの“コフレ・オロール”は2750円で、2月5日まで「サロン・デュ・ショコラ 2017」で販売する。ショコラだけでなく、美しいボックスも魅力。
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