ファッション

1001円で食べ歩き 伊勢丹新宿が提案する「プレミアムフライデー」

 日本百貨店協会(百協)は、2月24日から毎月最終金曜日に実施されるプレミアムフライデーに向け、27日に伊勢丹新宿本店で事前プロモーションを行った。プレミアムフライデーは、仕事を早く終わらせることを企業に呼びかけ、個人消費につなげるもの。経産省や経団連が音頭を取っている。百協は、地域や特性に合わせた企画の実施を全国の百貨店に働きかける。

 伊勢丹新宿本店の目玉企画は、7階のレストラン街「イートパラダイス」で実施する「週末めぐらナイト」。1000円の参加費を支払うと、対象レストラン10店舗の特別メニューが1001円(税込み)で食べられる。街のバーを巡るように、複数の店舗で食事を楽しんでもらうことが狙いだ。スタンプラリー形式になっており、3店舗を回ると食事券などが当たる抽選会にも参加できる。参加店舗では、つまみと酒をセットで提供。フレンチのラ・ターブル・エディアールでは、「パテ・ド・カンパーニュのタルティーヌと2種類のオリーブのピンチョス」とワイン(赤または白)、韓国料理の韓食 古家では、通常メニューでは提供していないというトッポギと生マッコリ、天ぷら料理の銀座天一では、島根県の宍道湖(しんじこ)で獲れた白魚と新潟県魚沼産のふきのとうの天ぷらと生ビールなど、酒に合う料理や季節感のある一皿を各店舗が開発する。レストランフロア以外でも、伊勢丹新宿本店全体で約20の企画を実施予定。その他、三越銀座店では約20、三越日本橋本店では約50の企画を用意する。買い物だけでなく、靴のお手入れサービス(無料)やライブパフォーマンスなど体験型イベントも計画する。

 百協の会長でもある大西洋・三越伊勢丹社長は、「一回きりではなく、継続して取り組んでいかなければ、消費喚起にはつながっていかない。また一店舗での実施ではなく、街ぐるみでの取り組みや官民の協力など、輪を広げていくことが大事。ハロウィンやバレンタインと同じくらい盛り上がる取り組みになれば」と話した。

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