「クロエ(CHLOE)」のクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)クリエイティブ・ディレクターが退任する。パリ・ファッション・ウイーク期間中の3月2日に発表する2017-18年秋冬シーズンがラスト・コレクションになる。なお、後任は未定だが、業界ではニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターの右腕で「ルイ・ヴィトン」のデザイン・ディレクターを務めるナターシャ・ラムゼイ・レヴィ(Natacha Ramsey Levi)の起用がウワサされている。
クレアは「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」や「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」、トム・フォード(Tom Ford)が率いる「グッチ(GUCCI)」を経て、05年に「プリングル オブ スコットランド(PRINGLE OF SCOTLAND)」のクリエイティブ・ディレクターに就任。11年3月に同ブランドを去り、同年5月にハンナ・マクギボン(Hannah MacGibbon)の後任として「クロエ」のクリエイティブ・ディレクターに就任した。「クロエ」ではウエアとアクセサリービジネスを再び軌道に乗せ、クリエイティブかつコマーシャル性にも優れたコレクションは高く評価されてきた。また、 “ドリュー(Drew)”や“フェイ(Faye)”など、ヒットバッグも生み出した。彼女は3児の母でもあり、業界筋によると最近、自身の故郷であるイギリスに引っ越したと言われている。
退任発表に際し、クレアは「6年間という『クロエ』での特別な時間を過ごし、ジョフロワ(・ドゥ・ラ・ブルドネイ CEO)をはじめとする全ての仲間たちに、そして、彼らの 計り知れない努力に感謝します。このメゾンで働いたことは、私のキャリアの中で非常に実りのある経験になりました。『クロエ』は、私にとって最も大切で身近なメゾンであり、ここで才能あふれる仲間たちと共に働くことを心から楽しむことができました。このような伝統あるメゾンで働けたことを光栄に、そして、メゾンが成し遂げてきた全てのことをとても誇りに思います」とコメントしている。
一方、ナターシャは02年、「バレンシアガ(BALENGIAGA)」でキャリアをスタート。ここで、ニコラに高く評価され、右腕を務めた。ニコラが「バレンシアガ」を去った後、ナターシャは「エルメス(HERMES)」「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」で働いた。