インターブリッジは、伊マルケ州に拠点を置くシューズブランド「デュカルス(DOUCAL'S)」の取り扱いを今春から始めた。主要販路はセレクトショップや百貨店など。40年以上のクラフツマンシップに裏付けされた履き心地とモダンなデザインを融合させているのが特徴だ。中心価格は6万円前後とイタリア製の革靴としては値ごろ感があるため、幅広い顧客層に訴求する考えだ。
「デュカルス」は靴産地として有名なマルケ州で1973年に設立。創業者のマリオ・ジャンニーニ(Mario Giannini)は英国のデザインとグッドイヤー製法を学びながらも、硬い靴を履きなじませていく英国とは異なる手法を選び、最初からストレスがない履きやすい靴を目指した。2000年前後にはそれまで手掛けていたラグジュアリーブランドのOEM(相手先ブランドの生産)をやめて、自社ブランドに一本化した。
ドレスからカジュアルまでデザインのバリエーションが豊富にそろう。レザーを中心とした素材の表情にも趣向を凝らす。また改良を重ねたソール構造によって、ドレッシーな革靴であって疲れにくい機能性も支持を集めた。メンズが中心だが、近年はウィメンズにも進出した。ミラノには旗艦店を構えている。売上高は2年前に比べて約20%増えているという。
伊デュカルス社のジョニー・ヌクレオ(Johnny Nucleo)=セールス&リテイルマネージャーは「価格以上のクオリティーという意味では他社には負けない自信を持っている。高品質のレザーであっても仕入れのタイミング次第で安く手に入れることもできるし、生産工程においても合理化の努力は欠かさない」と胸を張る。