ファッション

「ゴディバ」のバレンタインはケーキビュッフェ型 フェアリーテイルのパッケージにも注目

 「ゴディバ(GODIVA)」は2017年のバレンタインコレクションのパッケージデザインに、米国カリフォルニア在住のデザイナー、
(Sarajo Frieden)を起用した。17年の限定チョコレート“ビュッフェ ドゥ ガトー コレクション”は、贅沢なケーキビュッフェをイメージ。ストロベリーショートケーキ、濃厚なチョコレート味のザッハトルテ、クリームブリュレ、レモンチーズケーキ、抹茶シフォンケーキ、パリブレストなど、目と舌とで楽しめる宝箱になっている。

 フリーデンは、「母方の祖父母がハンガリーからの移民で、ロサンゼルスでオーダーメイドの刺しゅう店を営んでいた。そこは、伝統的な刺しゅうや布、民族衣装や本などで埋め尽くされた不思議に満ち溢れた空間で、私の視覚的なDNAが培われた。その後、UCLAのファインアート科で絵画とプリントを学んだ。その後、日本のグラフィックデザインに恋をし、ファインアーティストとして仕事をする一方で、イラストレーションの仕事も行ってきた」とバックグラウンドを説明する。

 今回のパッケージデザインについては、「子どもの頃に自分が読んだり、母になってから息子に読み聞かせたような、おとぎ話(フェアリーテイル)の世界を描いた」といい、霧が立ち込めた森の奥深くにある幻想的なツリーハウスの上や、海に浮かぶ船の上でプレゼントを贈り合ったり、カラフルな羽根が美しいエキゾチックな鳥が愛を奏で合うシーンなど、ファンタジックかつハッピーな空想の世界が描かれている。
 
 ゴディバ・ジャパンは、片岡物産から一部店舗を引き継ぎ、ブランド運営体制を統合したこともあり、過去5年で売り上げが2倍、16年も売上高が2ケタ増と好調に推移している。17年バレンタインコレクションのお披露目に際しても、人気リストランテ「ナリサワ(NARISAWA)」の成澤由浩オーナーシェフによる“森”をテーマにした特別ランチコースをふるまうプレスランチョンを開催するなど話題性を創出。里山をキーワードに、持続可能な美食“Beneficial and Sustainable Gastronomy”を提供し続けてきた、世界で最も影響力のあるシェフの一人として選ばれた成澤氏。素材にこだわり、伝統と革新のレシピを生み出し続けてきた「ゴディバ」と共鳴する部分も多いとして、「五感を刺激する『ナリサワ』のランチの締めに、『ゴディバ』が提案する世界観とエモーションを表現したバレンタインコレクションを味わってもらいたいと考えた」という。

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