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ギンザ シックス施設公開 ファサードはひさしとのれんをイメージ

 4月20日に開業する日本初のラグジュアリーモール「ギンザ シックス」の施設の一部が2月1日、プレス関係者に公開された。対象は敷地内通路のあずま通り、防災備蓄倉庫、オフィスエリア、屋上庭園「GINZA SIXガーデン」など。すでに銀座・中央通りに面した「フェンディ」「ヴァレンティノ」「ヴァン クリーフ&アーペル」「サンローラン」「セリーヌ」「ディオール」のユニークなファサードはほぼ完成している。ファサードを設計した谷口吉生は「ひさし」と「のれん」をイメージしてデザイン。伝統的な日本形式を生かし、店舗や流行が変化しても、「のれん」を掛け替えることで新しいイメージを演出できるようにした。

 敷地内通路のあづま通りは、基盤の目に整えられた交通ネットワークを維持するため、建物の1階部分を貫通させるかたちで、歩車分離の新たな交通・歩行者ネットワークを再整備した。

 銀座エリア最大の約4000平方メートルの屋上庭園「GINZA SIXガーデン」は、地上13階、高さ56メートルの建築物屋上に位置し、約56パーセントにあたる2200平方メートルの緑地を新たに創出した。「自然に親しむ近世江戸の庭園文化」と「街の賑わいを楽しむ西欧の広場文化」の融合をコンセプトに、憩いと交流の場を提供する。植栽は、サクラやカエデ類など四季のうつろいを感じられるものを採用した。「西欧の広場文化」として、イベントなどの活用を重視した広場空間を庭園中央部に配置。芝生敷きと水盆の2種で構成し、水盆は水を抜けば平面利用も可能になる。

 建物上階の7~12階と、13階の一部はオフィスフロアになる。事務所床面積は約3万8000平方メートルで約3000人が働ける規模。自由なレイアウトが可能で、1フロア貸室面積は約6140平方メートルと都内最大規模になる。中央通りを眼下に一辺約100メートルを超える大型プレートだ。現在約6割の入居が決まっているという。

 地下3階には防災備蓄庫を整備。災害発生時は、帰宅困難者3000人の受け入れに対応できるよう、2万7000食分の食料や2万7000リットルの水、4万5000回分の簡易トイレ、毛布などを備蓄している。

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