花王の2016年12月期(国際会計基準)は、売上高が前期比1.1%減の1兆4576億円、営業利益が同10.9%増の1855億円、純利益が同20.3%増の1265億円だった。石化原料の価格低下により2ケタ増になった営業利益は、4年連続で過去最高を更新した。
事業部別では、コンシューマープロダクツ事業の売上高が3%増(為替変動の影響を除くと0.5%減)の1兆2198億円で、その中のビューティケア事業の売上高は、同2.9%増(為替変動の影響を除くと1.1%減)の6016億円だった。化粧品の売り上げは前年並みの2550億円。日本において前年度に発売した新商品が寄与した他、店頭での販促活動を強化したことにより前年を上回った。海外では中国や台湾が好調に推移した。ヘアケア商品の売り上げは海外が厳しい状況が続き前年を下回った。ヒューマンヘルスケア事業の売上高は同1.3%増(為替変動の影響を除くと3.1%減)の2731億円、ファブリック&ホームケア事業は売上高が同4.7%増(為替変動の影響を除くと2.9%増)の3452億円だった。
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