ビジネス

スウォッチグループ、2016年度の純利益は半減

 世界最大のウオッチメーカー、スウォッチグループの2016年度通期決算は、売上高が前期比11%減の75億5000万スイスフラン(約8600億円)、純利益が同47%減の5億9300万スイスフラン(約676億円)と大幅な減収減益だった。市況の悪化によりマーケットは当初から減収減益を見込んでいたが、その予想さえ下回った。売上高が1割減だったのに対して利益が半減したのは、同業他社が断行するリストラを回避したため。たとえばリシュモングループは、首脳陣の数さえ減らしたり、一度は小売店に卸した時計を引き取り分解・溶解して地金に戻したりしている。

 スウォッチグループは、「昨年11月以降、中国を中心に売り上げは前年を超え始めた。今年は順調に成長できるだろう」との声明を発表。一方で市場関係者は、「利益率が低下しているにも関わらず、人件費以外の支出が増えているのは問題」と話すなど、厳しい見通しを示している。

【関連記事】
■リシュモン、半期の大幅減益を受け最大250のリストラへ
■リシュモン上半期は純利益51%減 CEO職を撤廃
■リシュモン、純利益が前期比166% ユークスとネッタポルテの合併が追い風に 16年3月期

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。