「WWDジャパン」2月6日号は、2017-18年秋冬パリ・メンズ・コレクション特集です。今のファッション業界の沈んだムードにメスをいれるべく、各ブランドは今まで以上に意欲的なコレクションを発表。クリエイションは、世界を熱狂させたコラボ、新たなフォーム、若者のピュアなマインドを取り入れたムードになって現れました。今季のトレンドと共に紹介します。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が「シュプリーム(SUPREME)」とのコラボ・コレクションを披露しました。ついにベールを脱いだコレクションは、ショー直後からファッション・ウィーク終了まで、あらゆる人があらゆる場所で口にしたほどの影響力を見せつけました。前代未聞の争奪戦が必至のコラボ・アイテムをほぼ全部見せながら、そのインパクトについて考察します。
17-18年秋冬パリメンズの最大のトレンドは、シルエットの変化。デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)をきっかけとするフォーム再考のムードは、アウトドア主体のカジュアルとフォーマルウエアのシルエットに変化をもたらしました。アウターが巨大化したネオ“山男”と構築的なシルエットに柔らかさを加えたオフィスフォーマルの2大スタイルに迫ります。
ミラノメンズで台頭した万物を組み込む混沌のクリエイションが、パリでは天真爛漫な子供らしさを伴って進化。無邪気な工作感覚でスポンテニアスを楽しむコレクションを紹介します。また、今シーズンのトレンド素材であるベルベットについて、新生「ベルルッティ(BERLUTI)」のデザイナー、ハイダー アッカーマン(Haider Askermann)にインタビュー。1月30日にリニューアルオープンしたプランタンの新メンズ館の全容にも迫ります。
ニュース面では、2月1日付けでH&Mジャパンの社長に就任した、ルーカス・セイファート社長のインタビューの他、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のクリエイティブ・ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリが語る、自身の自由な生活や仕事、アイウエア業界に変革をもたらす相次ぐ大型提携、化粧品会社を買収したオンワードなどをピックアップ。