京都のセレクトショップ「グジ」は2月3日、大阪店を複合業態の「グジ エ ビリエッタ」に拡大リニューアルした。ハービスプラザの地下1階から2階に移転し、レーベルを集約。イタリアンカジュアルの「グジ」、コンテンポラリーカジュアルの「バルコーネ ディ グジ」、上質なビジネススタイルを提案する「サロット ディ グジ」、そしてウィメンズの「ビリエッタ」で構成した。店舗面積430㎡の店内にメンズを150ブランド、ウィメンズを40ブランド並べる。新たな取り組みとしてポップアップスペースを設け、2週間単位で企画を打ち出す。初回は「インコテックス」「ザノーネ」をクローズアップしている。
2006年に創業した「グジ」は、関西エリアではクラシコイタリア系ブランドを扱うセレクトショップの先駆けの一社として知られる。田野浩志・社長は「ハービスプラザに最初に『グジ』を出店したのが09年。近年インポートブランドを扱うショップが周辺に増えたことで、取り巻く環境は大きく変わった。ウエブサイトでの購入も多い中、実店舗ならではの『わざわざ来たい』と思ってもらえる店を改めて作りたかった」と振り返る。そこで同店は“ファッション&ユーモア”をテーマに、こだわりを詰め込んだ。内装においては、京都の言葉で“甘鯛”を意味する社名にちなんで、甘鯛をイメージした赤味のあるブロンズカラーを柱に施したり、業態に合わせてカラーを変えたカーペットやオリジナルの什器、ソファを特注したり。商品MDを見ると、たとえばボトムスは「シヴィリア」や「ヴィガーノ」「インコテックス」「ベルウィッチ」、今シーズンに新たに取り扱う「アントレ アミ」などバリエーション豊か。同フロアでは別業態で「GTA」や「PT」を取り扱っており、同社が販売代行を行う1階の「ヤコブ コーエン」も含めると、今人気のインポートブランドはほぼ網羅している。「野球で例えるならまだマイナーリーグ。業界内に一石を投じるような話題の店を作り、いつかメジャーリーグに上がりたい。東京に進出する夢をあきらめず、独自性のある店作りを続けたい」と意気込みを語った。
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