元「ウェアラバウツ(WHEREABOUTS)」デザイナーの福薗英貴(ふくぞのひでたか)が新ブランド「ウィーウィル(WEWILL)」を2017-18年秋冬に始動する。2月6日には南青山のカフェ・イベントスペース「アイドル(IDOL)」でデビューショーを行った。柔らかい素材で丸みを帯びたシルエットを軸に、スポーティーな要素を捉えたリラックスしたウエアがそろう。福薗デザイナーが「自分のベーシックを見せたかった」と語る通り、カラーリングはブラック、ネイビー、ホワイトが基調でシンプルに徹しており、表面的なデザインは最小限に抑えた。オーバーサイズのアウターや肩が落ちたジャケット、ハイウエストのパンツなど、1980年代風のシルエットでひねりを加えている。唯一登場したロゴ“KROY WEN”は、鏡に映すと“NEW YORK”となる仕掛け。「昔から好きだったニューヨークで色々挑戦してみたい。今回のコレクションも、ニューヨークにいる架空の人物をイメージした」と話した。同ロゴがプリントされたTシャツ(8800円)や無地のTシャツ(9800円)は公式サイトで数量限定の販売を行っている。
福薗デザイナーは02年にアントワープ王立芸術学院を卒業後、04年に「ウェアラバウツ」を立ち上げ、10-11年秋冬までデザイナーを務めた。また「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」「スミス アンド ハーディー(SMITH & HARDY)」「ネイル(NAILS)」なども手掛けた。今回のデビューショーだけでは福薗デザイナーの新たな提案は見えなかったが、今後ビジネス面も含めた独自の仕掛けに期待したい。
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■「ウィーウィル」2017-18年秋冬コレクション