アディダスジャパンは、バロックジャパンリミテッドの主力ブランド「マウジー(MOUSSY)」と共同開発したスポーツウエアを2月10日発売する。商品はトップス6型、ボトムス3型、ワンピース1型、パーカとジャケット各1型、バッグ2型。デザインはモノトーンを基調に、アディダスが独自開発するクライマライトやUVカットなどの機能素材を全アイテムに使い、タウンユースできる「マウジー」のクールカジュアルのデザインに落とし込んだ。価格は、ミニショルダーバッグやTシャツの4990円から、ジャージーのラップスカート6990円、吸汗速乾性のスエットのプルオーバー7990円、ジャージーのオーバーサイズロングパーカ9900円まで、「マウジー」の価格に近い手頃な価格帯に設定する。販売は、「アディダス」と「マウジー」、バロックの編集業態「シェルター」の各直営店とオンライストアで行う(一部限定商品)。
アディダスは2020年に向け、年々成長傾向にある女性のスポーツ市場に注力してきた。昨年は女性向けのスポーツコミュニティー「ミーキャンプ(MeCAMP)」をスタートし、有楽町にウィメンズ単独ストアをオープンするなど、市場開拓を進め、ウィメンズ売上高も伸長している。今回のコラボは、事業強化の一環として、国内ではウィメンズアパレルブランド初の取り組む。
アディダスジャパンのトーマス・セイラー(Thomas Sailer)副社長兼マーケティング事業本部長は、「20年の東京五輪に向けて、女性市場は重要な柱になる。小売業界で強い存在感を放つ『マウジー』とのコラボレーションが、ビジネスレベルをさらに上げてくれるはずだ。コラボラインの立ち位置は、『アディダス バイ カラー(ADIDAS BY KOLOR)』『アディダス バイ ステラ マッカートニー(ADIDAS BY STELLA McCARTNEY)』と同様のパフォーマンスライン。前述の2ブランドはプレミアムな層がターゲットで、今回のラインは若年層の女性にフォーカスしている。『マウジー』とは以前『アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)』と協業して信頼感があり、パートナーとして適していると思った」と話した。
一方で、別注コラボなどを経て、今回本格的にスポーツカテゴリーに参入するバロックジャパンリミテッドの村井博之・社長は、東京五輪に向けたグローバルな視野を広げる。「00年にスタートした『マウジー』は若いチームで立ち上げ、今ではアジア・北米に広がり、売上高200億円規模になった。今年はアディダスと組むことで、スポーツのカテゴリーに着手し、バロックにしか作れない価値を生み出していく」。今回のコラボは今秋冬シーズンの展開も予定している。
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