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東レが海外での事業展開強化へ 新中計発表

 東レは、2020年3月期を最終年度とする新中期経営計画を発表した。20年前後に達成を目指す売上高3兆円、営業利益3000億円に向けた取り組みの最終段階となる。20年3月期の目標は、売上高2兆7000億円(17年3月期見通しは2兆600億円)、営業利益2500億円(同1550億円)。基幹の繊維事業は売上高1兆1200億円(同8650億円)、営業利益920億円(同680億円)の達成を見込む。糸、テキスタイル、製品までの一貫生産型のサプライ・チェーン・マネジメントを強化するほか、新規事業領域を拡張する。

 全社的には特に海外での事業展開を強化する。これまで海外は米国や中国での事業が主だったが、事業拡大・高度化の対象を欧州や新興国にも広げる。海外売上高を年率12%で拡大させ、20年3月期には1兆5000億円(1ドル100円換算)の達成を目指す。設備投資についても5000億円のうち、6割を海外に振り分ける計画だ。そのほか、重点施策として新事業創出や、新技術・新素材の研究開発、M&Aも積極的に行う。

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