アーミーナイフが有名なスイスブランド「ビクトリノックス(VICTORINOX)」は、2017年末にアパレルラインを終了する予定だ。今後は刃物類やトラベル用具、ウオッチなど、得意とするカテゴリーに注力する。グローバルでは17年春夏がラストコレクションになるが、日本のみ17年秋コレクションを生産し、最後になる。
カール・エルセナー(Carl Elsener)=ビクトリノックス グループ最高経営責任者は「10年以上にわたり手掛けてきたアパレルビジネスは、ブランドにとって有意義なものだった。しかし、今は変化し続けるグローバルマーケットの中で確たるポジションを確立することが最優先事項。そのためには、キーカテゴリーに注力し、顧客のニーズに応えることが大事と考える」とコメントした。
「ビクトリノックス」は13年にロンドンデザイナーのクリストファー・レイバーン(Christopher Raeburn)をアーティスティック・ディレクターに起用し、認知度の向上を図った。アパレルラインは、アメリカ、イギリス、日本が主な市場だった。
【関連記事】
■クリストファー・レイバーン、「ビクトリノックス」のアーティスティック・ディレクターに就任
■コム デ ギャルソンが「ガンリュウ」を終了
■ヒューゴ ボスが「ボス オレンジ」「ボス グリーン」終了 価格調整も計画
■「セルジオ・ロッシ」がメンズラインを一時休止