「ディーゼル(DIESEL)」は、ロンドン・ファッション・ウイーク期間中の2月19日、ショーディッチで2017年春夏広告キャンペーンのローンチパーティーを開催した。キャンペーンのテーマは「障壁を壊す愛」。「MAKE LOVE NOT WALLS (壁を作るのではなく、愛を育もう)」というスローガンと、1990年代に同ブランドのセンセーショナルな広告を手掛けていたデビッド・ラシャペル(David LaChapelle)が撮影したビジュアルで、世界に向けて社会的なメッセージを発信する。
クラブさながらの会場内には、新広告のパネルに加え、メッセージボードやラシャペルによる過去の広告の映像、レインボーカラーの戦車のオブジェなどを展示。ファッション関係者をはじめ、若者やドラァグクイーンでにぎわった。
会場でゲストを迎えたニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)「ディーゼル」アーティスティック・ディレクターは、「今、世界中には憎しみがいっぱい。どうにかしてそれを変えたくて、夏ごろから『ディーゼル』として何かポジティブなことをやろうと考えていた。その時は、まさかトランプが大統領になるなんて思っていなかったけどね」とコメント。ラシャペルの起用については、「服やアクセサリーを見せるだけの普通の広告ではなく、もっとメッセージ性のあるものを作りたくて、ラシャペルのようなフォトグラファーを探したけれど見つからなかった。そこで、ダメ元で彼にオファーしたら快く引き受けてくれた。『もう1回クレイジーなことがやりたい』ってね。そこからどんどんアイデアが出て広がっていったんだ。今後も長く続くコラボレーションになると思うよ」と話した。