ジャヴァコーポレーションは4月20日に開業するギンザ シックスに、「ロートレアモン(LAUTREAMONT)」の新ライン「エッセン ロートレアモン(ESSEN.LAUTREAMONT)」を出店する。“ニューラグジュアリー×アズ・アイ・アム”をコンセプトに、自分のスタイルを熟知した女性に向け、ベーシックなデザインのアイテムを打ち出す。初年度の売り上げは2億円を目指す。
価格帯は「ロートレアモン」の約1.3~1.5倍で、パンツが2万4000~3万2000円、シャツが2万2000~2万9000円、カットソーが1万7000~2万4000円など。オールシーズンで展開するシグネチャーアイテムのレザージャケットは、7万9000~15万円で幅広い価格帯をそろえる。全体的にはミニマルでマニッシュな雰囲気だが、シャリ感のある素材や、ドレープ、オフショルダーといったデザインでさりげない女性らしさをプラスする。セレクトアイテムも、シューズやバッグなどの小物を中心に全体の3割程度取り扱う。新宅淳子「エッセン ロートレアモン」デザイナーは「今の30代後半~40代後半の女性は、インポートもナショナルブランドも豊富に経験している。そういう女性たちに向けて、モノ作りにこだわった服を提案したかった。機屋や工場にも何度も足を運んで生産現場を見てきたのでクオリティーには自信がある」と話す。
立地柄インバウンド需要も期待されるが、生産はあえてメード・イン・ジャパンを打ち出さず、ニットは中国、シャツやジャージーは国内など、それぞれ得意な工場に依頼して生産する。生地もエルメネジルド・ゼニア傘下の伊テキスタイルメーカーのボノット社や小野莫大小(メリヤス)工業など、国内外の幅広いメーカーと手を組む。「今のお客さまはコストパフォーマンスに対する感覚が非常にシビア。安すぎても安心できないし、高すぎても手が出せない。銀座に来るお客さまでも、全身15万円以内でコーディネートできるというのがリアルな感覚」と新宅デザイナー。寺野信太郎・ジャヴァコーポレーション第一事業部事業部長代行は「素材や縫製などに一からこだわることで、“日本のモノ作り”を世界に発信していきたい。国内外のお客さまに弊社のこだわりの商品を見てもらえるフラッグシップストアのような位置づけで運営したい」と話した。
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