松屋銀座は、外商顧客や上顧客を対象にしたイベント「春の松美会(しょうびかい)」を2月21日に開催した。同日の全館売上高が前年比6%増の約8億5000万円に達し、入客数も同4%伸びた。特に2月15日に改装が終了したばかりの4階の時計売り場が好調で同60%増だった。ブランド数百万円の時計などがよく動いたという。トランプ米大統領就任後の株高の影響で国内消費が堅調に推移しているのも後押ししているようだ。
松美会は2月と9月の年2回、開催しており、招待客限定のライブやトークショー、一般客も各フロアで行われるイベントを用意した。百貨店の外商イベントはホテルの宴会場を貸し切ってジュエリーや時計、呉服、絵画などの高額品を販売することが多いが、松屋は2009年から会場を銀座の店舗に移し、限られた商品だけでなく、全館をあげてサービスを施すイベントに刷新している。
開店時には松屋の秋田正紀・社長執行役員や帯刀保憲・専務がお客さまを出迎えた。
8階の特別会場では、食事やワインを提供するとともに、歌舞伎役者の市川右團次や演出家・宮本亜門のトークショーの他、“五感で味わう”ウイスキー体験「シンフォニー・イン・ブルー」や無限-MUGEN- による和太鼓パフォーマンスを披露した。
各フロアでは、立ち方、歩き方無料診断やネイルケアサービス、美味しいオリーブオイルの見極め方などのイベントの他、店内を巡るビンゴ大会、松屋の商品券など総額300万円相当が当たる抽選会も実施された。
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