服がビジネスの柱になっているブランドが多いロンドン・ファッション・ウイークですが、最近はバッグやシューズなどアクセサリーにも力を注ぐブランドが増えています。なぜかというと、アクセサリーは一度アイコニックなデザインや定番モデルを生み出せばシーズンを越えて提案することができるので、ブランドの経営にとってはとても重要な存在なのです。ウエアで一定の評価を得た若手〜中堅デザイナーが本格的にアクセサリーに取り組むことは、ブランドとしての次のステップに進んだとも言えますね。今回は個人的に気になっている3ブランドの新作アクセサリーをご紹介します。
日本での取り扱いという点で一歩先行く印象なのは、やはり「J.W. アンダーソン(J.W. ANDERSON)」。“JWA”ロゴのメタルパーツが特徴の“ロゴ・パース”や筒のようなバケットバッグは、日本でもちょこちょこ見かけるようになりました。そして、ここ最近毎シーズン、アレンジを加えてランウエイで披露しているのは、“ピアス・バッグ”。フロントの穴にフープ状のピアスを通したようなデザインが特徴で、サイズ展開も豊富です。今季はリボンやフリンジを加えてアレンジしています。
日本ではあまり見かけませんが、個人的に1番注目しているのが「クリストファー ケイン(CHRISTOPHER KANE)」です。2014年にアクセサリー・コレクションをローンチして以来、着々とバリエーションを増やしています。アイコンは、ライフジャケットなどに見られるバックルのデザインを取り入れたアイテム(下の写真のピンク、取り外し可能なパラシュートナイロンのカバーで隠れてます)。今季はランウエイに登場した一部のバッグとスニーカーを初めて“SEE NOW, BUY NOW”コレクションとして発売しました。
ちなみに、先シーズンはモデルの足元にクロックスを合わせ度胆を抜いたケインですが、今季もファーのライナー付きにアップデートして継続。スポンジを部分的に用いたスリングバックのシューズなんかもあり、ケインのぶっ飛んだセンスは最高です。
そして、ブランド設立初期からシーズンテーマに合わせてバッグやシューズを提案している「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」からも、よりアクティブなクロスボディーが登場。ミリタリーの要素を加えた今季のコレクションにもマッチしていて、カッチリとしながらもコロンとした形状がカワイイです。
「J.W. アンダーソン」以外は日本での売っているところもまだ少ないですが、今は海外のオンラインショップからも気軽に買い物ができる時代。価格もラグジュアリー・ブランドに比べるとお手頃なので、人と被りたくない方にはオススメです!