2017-18年秋冬コレクション・ウィーク中のミラノで、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「グッチ(GUCCI)」「モンクレール(MONCLER)」が、新しいアイウエアのローンチイベントを相次いで行った。世界最大のアイウエアメーカー、ルックスオティカと10年契約を締結した「ヴァレンティノ」は、2月22日、クレリチ宮殿で行った。「ヴァレンティノ ミラージュ」と題した同イベントは、赤を基調としたオブジェが並ぶクラブさながら。ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)「ヴァレンティノ」クリエイティブ・ディレクター、ステファノ・サッシ(Stefano Sassi)=ヴァレンティノS.p.A最高経営責任者(CEO)が、約450人のゲストとローンチを祝った。
「グッチ」は、2月23日、新社屋GUCCI HUBを会場に開催。今年からケリング アイウエアのもとで新しいスタートを切る。会場には、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクター、マルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)、ロベルト・ヴェドヴォット(Roberto Vedovotto)=ケリング アイウエア最高経営責任者(CEO)らが顔をそろえた。
そして、マルコリンとライセンス契約を結んだ「モンクレール」は、2月26日、モンテ・ナポレオーネ通りのブティックでカクテルパーティーを行った。来場したジョバンニ・ゾッパス(Giovanni Zoppas)=マルコリン最高経営責任者(CEO)は、「今年のビジネスに大きく寄与するブランドとして期待している」と話した。イタリアの3大メーカー、ルックスオティカ、ケリング アイウエア、マルコリンは、今年のアイウエア業界に大きな影響を与えそうな3社だ。ルックスオティカはフランスの最大手レンズメーカー、エシロールと大型合併を表明。グループ傘下のアイウエア事業の内政化を宣言して設立されたケリング アイウエアは、今年、主力ブランド「グッチ」がサフィロから移管され、いよいよビジネスが本格化する。そして、この動きに影響を受けたのか、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンとマルコリンとの合弁会社設立が明るみに出た。3社のブランドビジネスの動向が注目される。
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