イッセイ ミヤケの「ハート(HAAT)」は2017-18年秋冬から、新ライン「ORJ」をスタートする。テキスタイルデザイナーの皆川魔鬼子がディレクションし、ジャカードや刺繍など多彩なテクニックやカラーが特徴の「ハート」とは対照的に、「ORJ」はシンプルでスポーティーなジャージー素材が中心。ちょっとした運動などシーンや用途に応じ、「ハート」と組み合わせてスタイリングできる商品構成になっている。店頭展開は6月から。
「ORJ」は、「ハート」の中でデザイン会社ベイビー・バンブー・デザイン・オフィス(b.b.d.o.)と協力してスタートする新ライン。ジャージー素材やストレッチ素材を使い、動きやすいパターンに落とし込んだ。ブランド名はコンセプトの“ワン・ラック・ジャック”を短縮したもので、東京・青山の「ハート」直営店を中心に大阪など10店舗で、文字通りラック単位で展開する。同社の広報は「ORJ」について、「いまは消費者自身がシーンに応じてブランドや着こなしを楽しむ時代。『ハート』のような色鮮やかなブランドだからこそ、一緒に組みわせて、着こなしを楽しんで欲しい」とコメントしている。
「ハート」の17-18年秋冬は鳥類研究者で写実的な博物画で知られるジョン・ジェームズ・オーデュボン(John James Audubon)の版画からインスピレーションを受けた“バードウオッチング”がテーマ。日本やインドのテキスタイルメーカー/工房と組んだジャカードや刺繍など、繊細なテクニックと色鮮やかなカラーを組み合わせた。