スタジオアルタは28日に都内で記者会見を開き、劇場運営事業に参入すると発表した。登壇した田沼和俊・社長は、東京・有楽町の有楽町センタービル(有楽町マリオン)7階に新劇場「オルタナティブシアター」を7月7日にオープンすると明かした。
劇場運営事業の参入は、2014年3月に終了した「笑っていいとも!」の後、テレビスタジオ事業について考えたときに持ち上がった。さらに東京五輪に向けて、大型施設の閉鎖や建て替え、改修が重なり、首都圏のライブ会場や劇場が不足する「2016年問題」も踏まえて、新しいライブコンテンツを提供するに至った。
新劇場では、日本文化に関心の高い訪日客でも楽しめるように「ノンバーバル(非言語)」を特徴とするオリジナルショーを行う。劇場は延べ床面積約1098平方メートルで、席数は立ち見52席を含む計462席。田沼社長は、「18年度には700公演、20万人の動員を目指す」と意気込みを語った。
スタジオアルタは三越伊勢丹ホールディングスのグループ会社で、1980年設立。新宿のアルタビジョンを始め、渋谷スクランブル交差点4面連動ビジョンや伊勢丹立川ビジョンなどの街頭ビジョン事業と映像制作事業を手掛けている。