ファッション

シェルが閉鎖 代官山店もクローズして22年の幕を閉じる

 シェルは3月31日、代官山旗艦店を閉店する。また、5月末には中目黒オフィスもクローズし、一時的に本社機能を鎌倉に移す予定だ。現在擁する「シェル(CHER)」と「シェルショア(CHERSHORE)」「ビューティフリーアンルーリー(BEAUTIFULLY UNRULY)」は卸販売もやめ、昨年12月に立ち上げたビンテージと古着のリメイクブランド「マリオン(MALION)」は独立し、企画などを担当してきた2人が手掛ける。

 シェルは1995年、原宿キャットストリートの裏手にセレクトショップを開き、美脚ジーンズの先駆け的な米デニム「アールジーン」をいち早く取り扱い、注目を集めた。97年にベーシックな「フルーツケイク(FRUIT CAKE)」、2001年に大人の女性向け「ビアンカ クローゼット(BIANCA‘S CLOSET)」をスタート。インポートとオリジナルの独特な品ぞろえと世界観が原宿に西海岸ブームを作り、エコバッグやムック本などでも話題になった。しかし15年に、会社設立20周年を迎えたことを機に、ロゴを変えリブランディング。「フルーツケイク」と「ビアンカ クローゼット」を休止し、それぞれのコンセプトを踏襲した「ビューティフリーアンルーリー」を立ち上げた。3月には代官山店を全面改装し、リニューアルしたばかりだった。

 山崎嘉子・社長は自身のブログで、「仕事が大好きだし、趣味の延長で遊ぶように楽しく働いてきました。仕事そのものが私生活と分かちがたく結びついていて、夢の中ですら仕事をしていた22年間でした。しかし、もう何年か前から自分たちの『引き際』というものについて考えてきました。(中略)物事には始まりがあり、終わりがある。それは、悲しいことではなく、自然の理なのだと思うのです」などとつづっている。

【関連記事】
■シェルがリブランディング 秋に新ブランド「ビューティフリー アンルーリー」をデビュー
■20周年を迎えた「シェル」が豪華なパーティーを開催 今後の展望は?

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。