2017-18年秋冬シーズンのミラノを象徴する色は、ズバリ赤です。先日、編集長の向がミラノコレ前半について書いたコラムでも触れていましたが、全体を通しても本当に赤をよく目にしました。赤は赤でも、目の覚めるような鮮やかな赤。これが今季らしい色味です。ババッとチェックしただけでもこんなにありました。皆さんはどれが好きですか?
ドレスやコートを中心にさまざまな素材のアイテムに使われていますが、ポイントはほぼ全身単色でまとめられていること。「マックスマーラ(MAX MARA)」や「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」がこの鮮やかな色をファーストルックに使ったのも印象的でした。
今季はショーを通じて社会的メッセージを発信するブランドが多く見られましたが、この赤も強い意志がないとなかなか着られない色ですよね。ちなみにインターカラー(国際流行色委員会)のカラートレンドを基に日本流行色協会(JAFCA)が発表した2017年の色も “リーディングレッド”だそうで、まさに新たな道を切り開くリーダーのための色です。そして、リーダーではなくても、自信や勇気が欲しいときに背中を押ししてくれる色とも言えそうです。ただ、一般的には全身で取り入れるのはハードルが高過ぎるので、まずは小物から取り入れてみてはいかがでしょうか? バッグやシューズも秋冬は赤が盛りだくさんですので。
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