CK サービス・コーポレーション(以下、CKジャパン)は、日本の業務を「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」を擁するPHVジャパンへ継承する。CKジャパンは引き続き存続するが、同社の従業員は、2月1日付けでPVHジャパンへ移籍した。日本での「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」事業はオンワード樫山がライセンス契約を結び展開してきた。今後、オンワード樫山は、PVHジャパンと共にライセンス事業を継続する。
PVHジャパンは、「トミー ヒルフィガー」「カルバン・クライン」などを擁する世界で最も大きなアパレル企業の一つである米国PVH社の100%子会社。米国PVH社は、2015年には80億ドル(約8960億円)を売り上げている。今回の移籍は、本国と足並みをそろえたかたちだ。
16年10月1日にトミー ヒルフィガー ジャパンは、PVHジャパンにすでに社名変更しており、CKジャパンの業務を継承した後も引き続き、トミー ヒルフィガー ジャパン時代からCEOを務めるアレキサンダー・トーマス・チューがPVHジャパンCEOを務める。
また、カルバン・クラインはブランド再構築におけるロゴマークのデザインの変更を発表した。新しいロゴは、ピーター・サヴィル(Peter Saville)=アートディレクター兼グラフィックデザイナーとのコラボレーションによって制作され、カルバン・クライン社の下で展開する全てのラインを対象とする包括的なブランディングとしての役割を果たす。
今回のロゴ変更は、創設者であるカルバン・クライン(Calvin Klein)に対する賛同の意を表したものでありながら、全て大文字の新しいデザインは、チーフ・ クリエイティブ・ディレクターに就任したラフ・シモンズ(Raf Simons)による新しい時代の幕開けを告げるものだという。
新しいマスターブランドロゴに加えてPVHは、これまで「カルバン・クライン コレクション」の商標で展開していたレディー・トゥー・ウエア事業にも新しいロゴを導入した。今後、同コレクションには、同じくサヴィルが制作した“CALVIN KLEIN 205 W39 NYC”ロゴを用いる。これは、ニューヨークの西39丁目205番地にあるカルバン・クライン社のグローバル本部で作られてきたレディー・トゥー・ウエアの歴史がインスピレーションになっている。今後「カルバン・クライン プラティナム」は「CK カルバン・クライン」に変更。「カルバン・クライン ジーンズ」「カルバン・クライン アンダーウェア」など同社の他のラインも新ロゴも順次各国に導入する。日本での導入時期に関しては未定だという。
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