ファッション

「ケンゾー」が新ライン発表 高田賢三の作品が蘇る

 「ケンゾー(KENZO)」は、創業デザイナー高田賢三のデザインにフォーカスしたメンズとウィメンズのカプセルコレクション「ケンゾー“ラ コレクション メメント”(KENZO - LA COLLECTION MEMENTO)」をパリ・ファッションウィーク中に発表した。今後、毎シーズン発表する予定だ。

 ファーストコレクションの起点は、イメージメーカー、ハンス・ヒューラーとコラボレートした1983年の「ケンゾー」の広告写真。モデルに山口小夜子とソマリア出身のイマン・モハメド・アブドゥルマジドを起用し、カナリア諸島のランサローテ島で撮影したビジュアルは当時革新的で、ファッション界のみならず広告業界にも衝撃を与えた。コレクションでは広告で使用されたフラワープリントを、ジップアップブルゾンなどスポーティーなアイテムに取り入れている。また、1981年秋コレクションのニットやドレス、1971年秋コレクションのウールのベレー帽など、高田賢三が生み出した「ケンゾー」を時代を超えてミックスし、現代の服として提案している。

 3月1日にパリのケンゾー本社で開かれたイベントには、高田賢三も姿を見せてカプセルコレクションのローンチを共に祝った。「ケンゾー」のクリエイティブ・ディレクターであるキャロル・リムとウンベルト・レオンは、「日本から海を渡ってパリにやってきた高田賢三の成功は、同じような夢を持った多くの外国人デザイナーに希望を与え、ファッションの中心と呼ばれるパリで活躍の場を見つける為の道しるべとなった。解放的なエスプリは今も生き生きと続いている。この新しいシリーズを通して、『ケンゾー』の偉大な歴史と豊富なアーカイブの素晴らしさを伝えたい」とコメントしている。

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