「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、パリで発表した2017-18年秋冬コレクションで、彫刻家の名和晃平(SANDWICH)とコラボレーションした作品を発表した。テーマの「ROLL」にちなみ、300メートルのデニム生地のロールから電動ドリルで1着を掘り出したという波打つ彫刻のような作品を披露。「ROLL」に着目した理由は「洋服の始まりだから」。「通常の服作りのようにロールから布を引っ張り裁断するのではなく、先端にドリルを付けたロボットアームで三次元切断し、彫刻のように洋服の形を掘り出した」とデザイナーの森永邦彦。
一方、今回、服の造形は初めてだったという名和晃平はコラボのきっかけについて「もともと森永君は知り合いで、何かお手伝いできることがあればと伝えていた。ショーの1ヶ月前に『限定的な意味やストーリーはなく、シンプルに削り出して形を作りたい』とリクエストがあった」と話す。もともとはデニムではなく、実験を重ねた結果デニムに行きついたという。手法は、「人物をボディスキャンして彫刻にするシリーズの“トランス”シリーズのエフェクトの一つを用い、積層された年輪のようなテクスチャーをストレートに出した」。さらに、「もっと時間があればもっと面白いことができた。これが彼との始まり。これからも一緒に色々できると思っている」と語った。
【関連記事】
■「アンリアレイジ」2017-18年秋冬パリ・コレクションのルック画像はコチラから
■「アンリアレイジ」が拡張現実を用いたコレクション発表 服の“声”に耳をすませる
■【スナップ】「アンリアレイジ」が南青山に新店舗をオープン 山口一郎や栗原類がお祝いに駆けつけ
■「アンリアレイジ」がプレイステーションVRの制服を手掛ける
■サカナクション山口一郎が「アンリアレイジ」パリコレ音源を配信リリース