三越伊勢丹ホールディングスは7日、大西洋・社長執行役員(61)が3月31日付で退任し、経営戦略本部長を務める杉江俊彦・取締役専務執行役員(56)を4月1日付で昇格させることを発表した。理由は「経営体制の一新により、更なる企業価値向上を図っていくため」としている。
杉江次期社長は1961年2月15日生まれ。83年に伊勢丹に入社し、2009年に執行役員営業本部MD統括部食品統括部長兼食品営業部長、11年に三越伊勢丹の執行役員に就き、12年に三越伊勢丹ホールディングス取締役常務執行役員経営企画本部長に就任。16年取締役専務執行役員に昇格している。社内でも随一の知性派、理論派として知られている。企画畑が長く、食品フロアのリモデルを成功させた立役者で、気さくさもあり、関わりのあった社員からも慕われている。一方、店頭スタッフや取引先などからの知名度は高くないといわれている。
大西社長の辞任については、6日に日経新聞が最初に報じ、7日開催の取締役会で社長交代が決議された。大西社長は6月下旬の株主総会で取締役を退任する。三越出身の石塚邦雄・代表取締役会長執行役員も退任予定だ。
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