ファッション

フランフランが25周年 未来につながるおもてなしを競う

 「フランフラン(FRANCFRANC)」は3月8日、東京ウィメンズプラザで「第2回フランフラン ワールド おもてなし コンテスト 2017」を開催した。同大会には国内の店舗および本社スタッフの全141チームから予選を勝ち抜いた16チームと、初参加の香港代表チームの計17チームが出場した。

 テーマは「モノの先のストーリー」。前回は、家具や雑貨などカテゴリー別のセッティングだったが、今回は実際のインテリア売り場を想定したセットでスキルを競った。各チーム3人構成で、ロールプレイングの時間は日本代表が各6分、香港代表は各8分(英語・同時通訳)。それぞれが練習の成果を発表した。

 優勝したのは本社の販売本部チーム。3人とも店長経験があり、入社10年以上のベテランばかりだ。ソファの接客を行った市之瀬育絵さんは、「お客さまが話しやすい環境を作り、本当にほしい、買ってよかったと思ってもらえたらと接客しました」とコメント。スローの接客をした中村さゆりさんは、「お客さまに寄り添える提案がしたいと思いました。改めて喜ばれる接客とは何かと考えさせられました」と話す。ダイニングテーブルとチェアの接客をした井川和之さんは、「使うシーンをイメージできるよう共感の持てる接客を心がけました。お客さまに伝えるのは大変ですが、伝わった時はとてもうれしいです」と言う。3人ともエリアマネジャーとして店舗を回り、問題や課題などを店長から聞き、アドバイスをするという立場。過去の経験とさまざまな店舗の現場を見ているからこそ、優勝の栄冠を手にすることができた。久々の接客に関しては、3人口をそろえて「楽しかったです」。優勝チームには3万円の賞金と海外展示会視察同行の権利が授与された。

 審査員をつとめた高島郁夫バルス社長は、「家具やラグなどの接客がきちんとできるよう強化できればと、コンテストの設定を変えた」と言う。「フランフラン」の売上高の割合は家具が4割、雑貨が6割。その割合で接客コンテストの商材も割り振ったようだ。設立25周年に関しては、「通過点の一つでしかないが、ブランドとしての可能性を接客をはじめ、品ぞろえやeコマースなどを通して高めていく。全般的に商品のクオリティを上げ、もっと多くの消費者にアピールし、価格を問わず気に入ってもらえるようなものを増やしたい」と話す。フェミニンでファッション性の高い商品が多かったが、今年の秋冬はモダンをテーマに展開する。「1950~60年のインテリアの名作は、時代に左右されることなく存在している。そのようなモダンでベーシックな家具を提案したい」と高島社長。また、既存の旗艦店の改装も順次行っていく。

【関連記事】
■「フランフラン」がロゴ刷新 コンセプトも設定
■ワールドのロープレ大会 26人が集う本選を勝ち抜いたのは?
■バロック2017年ロープレ優勝者は“エリア最古の主婦パート”
■1000人から予選を勝ち抜いた17人が競うアクタス接客甲子園
■接客ロープレコンテスト「ルミネスト2016」優勝者はアパートバイローリーズ北千住店の有働麻希さん

関連タグの最新記事

ファッションの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。