伊フルラの2016年12月期の業績は、売上高が前年比24.5%増の4億2200万ユーロ(約510億円)、減価償却前営業利益(EBITDA)が48%増だった。同社は現在、世界100カ国で販売。直営店は444店舗に上り、セレクトショップや百貨店での展開は1200店舗を数える。国別では、日本が同31.7%増で全体の売り上げの24%を占め、前年に続きトップを維持。イタリアが売り上げシェア20%(売上高は同18%増)で続き、アメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジアパシフィックの全ての地域で2ケタ成長を記録した。
主な好調要因としては、ブランドや商品に対する消費者の評価が高まったことや、マーケティングへの投資、販路ネットワークの拡大などが挙げられる。16年度はパリのサントノーレ通りやロンドンのブロンプトン通りなどラグジュアリー・ブランドのブティックが軒を連ねるエリアに数多く出店した。一方、既存店ベースの売り上げも同 9%増と好調だった。また、免税店をはじめとするトラベルリテール事業も急成長。現在世界63カ国262店舗で販売しており、同40%増を達成した。
同社は今年、創業90周年を迎える。今年度も販路拡大を継続し、英国、オランダ、ドイツ、中国、オーストラリアに主要店舗をオープンする予定。「各地域におけるカスタマーニーズへの対応をさらに強化していきたい」とアルベルト・カメルレンゴ=ジェネラルマネージャーは語る。
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