フランスの広告規制当局(以下、ARPP)は、「サンローラン(SAINT LAURENT)」の2017年春夏シーズンの広告ビジュアルが女性の品位を傷つけるとして、広告の修正や撤去を求めている。問題となっているのは、ファーコートをまとい網タイツにローラースケート仕様のハイヒールを履いたモデルが大きく足を広げ横たわっているビジュアルと、レオタード姿の女性が腰を突き出し同じく大きく足を広げているビジュアル。ステファン・マーティン(Stephane Martin)ARPPジェネラル・マネージャーは「このビジュアルは、女性の品格と尊厳を損なうもの」と訴え、さらにモデルたちが痩せすぎていると主張。これに対し「サンローラン」からのコメントは得られていない。
2017年春夏はアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)新クリエイティブ・ディレクターのデビューシーズンで、広告ビジュアルにも注目が集まっていた。同ビジュアルは夫婦で写真家デュオのイネス・ヴァン・ラムスウィールド(Inez van Lamsweerde)とヴィノード・マタディン(Vinoodh Matadin)が撮影。モデルにはブラジル出身の19歳、フェルナンダ・オリベイラ(Fernanda Oliveira)を起用している。
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