ファッション

コンバースvsニューバランスの法廷闘争にルブタン参戦?

 アイコニックなスニーカー“チャックテイラー”と“オールスター”の特徴的なデザインを盗用されたとして、コンバースがニューバランスを相手取り裁判を起こしている件について、突如クリスチャン ルブタンとティファニー・アンド・カンパニーなどがその論争に加わった。

 コンバース社は2014年に“チャックテイラー”などのデザイン、特につま先のキャップやミッドソールのストライプの保護を訴えているが、裁判所はデザインは保護の対象にあたらないなどとして、この訴えを棄却。コンバースは現在、アイコニックなデザインは消費者の認知度が上がれば識別力を獲得し、結果商標として保護を受ける“セカンダリー・ミーニング”の考えを主張し、同社のデザインはこれに該当すると主張し、控訴している。ただアメリカ国際貿易委員会(以下、ITC)はアイコニックなデザインについても独占使用の状態がなければ“セカンダリー・ミーニング”が発生しないとしている。ルブタンらは上告裁判所に法廷助言書を提出。“セカンダリー・ミーニング”について文書の中で「独占使用の実態がなくても存在し得るし、実際に存在している。独占使用は有効な商標を獲得・維持するための必要条件ではない」と主張。ITCによる“過剰な”独占性重視は、法的保護の実効性を低める危険があると指摘する。

 ルブタンはレッドソール、ティファニーは“ティファニーブルー”など、共にアイコニックなデザインを有し、時には裁判で争い、その保護に取り組んでいる。コンバースへの肩入れは、両社のアイコニックなデザインを守ろうとする戦略の一つだ。

【関連記事】
■フォーエバー21がアディダスを反訴 「行き過ぎた訴訟」に反発
■ロゴ盗用疑惑に「スラッシャー」が今年3回目の“Fuck off”投稿
■「VETEMEMES」が金正男殺害の実行犯プリントTシャツを発売
■盗用か?オマージュか? 「シュプリーム」新作が話題に

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。