ファッション

プランタン跡地の「マロニエゲート銀座2&3」、売り上げ目標は165億円

 昨年末で営業を終了したプランタン銀座(以下、プランタン)の跡地に3月15日にオープンする新商業施設「マロニエゲート銀座2&3」を14日、関係者に公開した。プランタンは25~35歳の働く女性をメーンターゲットにしていたが、マロニエゲートではその年齢層を20~40代に広げると共に、“おしゃれママ”に向けた提案を強化する。ターゲット層を広げることで、若い頃にプランタンに通っていた客や、可処分所得が高い家族連れの来店を促すのが狙いだ。テナントリーシングと自主編集売り場の面積比は9対1で、プランタン時代と正反対の割合になる。年間売り上げ目標は165億円。来館者数は565万人を目指す。

 プランタン時代から人気の高かったファッション雑貨売り場をさらに拡充し、アパレルとの比率をほぼ同等にする。1階の自主編集売場“ファッションスパイス”は継続し、各売り場でも銀座初のバッグブランド「ラドリー ロンドン(RADLEY LONDON)」や「イアンヌ(IANNE)」などが出店する。また、プランタンではスイーツ売り場として女性の支持を得ていた地下2階を“美と健康のフロア”として一新。「アシックス( ASICS)」初のウィメンズ専門店「アシックス ウィメン(ASICS WOMEN)」や、銀座初出店の「ダンスキン」などのスポーツブランドと並び、サプリメントの「ヘルシーワン」やサラダボウル専門店の「ウィズグリーン」、ヘルシーな定食を提供する「sakura食堂」などが出店する。これまで6階の1フロアで展開していた「ニトリ」は5・6階の2フロアに増床する。デジタルディスプレイと生花を組み合わせた正面口の花時計や、SNS投稿用のフォトスポットなど、来るだけで楽しめる館づくりにも注力する。デジタルポイントカードや営業時間、館内サインなど「マロニエゲート1」との連携も強化する。木村透マロニエゲート社長は「新しいチャレンジやトレンドを生み出し続けたプランタンのDNAを引き継ぎ、失敗を恐れずにチャレンジ精神で新しい取り組みをどんどん取り入れていきたい」と話した。

【関連記事】
■大晦日に涙の閉店、プランタン銀座が32年の営業に幕
■プランタン銀座跡地のマロニエゲート銀座2&3の全貌明らかに
■三越伊勢丹がプランタン銀座の株式を売却

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。